妊娠・出産

産後ケアとは?ケアの種類と利用方法について解説します!

2025年2月25日

「産後ケア」というものをご存じでしょうか?妊娠中や子育て中の方であれば一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

産後ケアでは一体何ができるのか?料金はどのくらいかかるのか?どのように利用するのか?「産後ケア」を初めて聞いた方にもわかるように解説したいと思います。

ここでは自治体が実施する産後ケア事業を中心にお伝えしていきます。この機会にぜひ利用を検討してみてはいかがでしょうか?

産後ケアとは?

産後ケアと産後ケア事業の違い

産後ケアとは出産してすぐのママと赤ちゃんへのサポートを行うことです。助産師や保健士がこころ・からだ・育児の専門的な支援を行い、産後も安心して子育てができる環境をつくるというものです。

産後ケア事業とは、国の補助金を利用して自治体が実施する産後ケアのことです。産後ケア事業を利用するかしないかで利用料金や地域とのつながりに大きな差があります。

産後ケアではどんなことができるの?

産後ケアの目的は産後の母親の体を回復させること、そして心の安定した状態で育児できるよう支援することです。ママと赤ちゃんのニーズに応じて様々なケアが受けられます。

ケアの内容は以下のようなものです。

  • 助産師によるおっぱいケアや授乳・卒乳の相談
  • ママの休息や骨盤ケア
  • 沐浴指導
  • 食事の提供
  • ママのメンタルケア
  • 育児相談
  • 赤ちゃんの体重・健康チェック
  • パパ・パートナーへの育児手技指導

産後ケア事業ではさらに以下のような支援が期待できます。

  • 家族や身近な支援者との関係調整
  • 地域で育児をしていく上で必要な自治体サービスの紹介
  • ひとり親や低所得家庭への支援

子どもが成長してからもずっと相談を続けていけるので、産後ケア事業を通して自治体とのつながりを持てるのは安心ですね。

産後ケアの種類とおすすめ時期

  • ショートステイ(宿泊型)

短期で施設へ泊まり、入院中と同じような生活を送ります。栄養満点の食事がとれ、いつでも助産師へ授乳や育児の相談ができます。時には赤ちゃんを預かってもらい、休息することが可能です。入院中にあまり授乳やおむつ替えなどが経験できなかったという方は早めに利用するのがおすすめです。4か月未満の赤ちゃんと一緒に利用できることが多いです。

  • デイケア(通所型)

自分で施設へ足を運び、産後ケア施設で日中を過ごします。午前中から行って昼食を食べて夕方まで滞在できます。施設によってはアクティビティがあったり、ママ同士の交流ができたりします。赤ちゃんのお世話に少し慣れ、外出ができるようになる頃の利用がおすすめです。お散歩がてら施設に行き、他のママと交流したり育児相談をしたりとリフレッシュでの利用も期待できます。4か月~1歳までの赤ちゃんと一緒に利用することが多いです。

  • アウトリーチ(訪問型)

自宅に助産師や保健師が来てケアを受けることができます。利用時間は1時間~2時間程度の場合が多いです。助産師や保健師が自宅に来てくれるため天候に左右されることがありません。また自宅に他の兄弟がいても利用しやすいのが特徴です。まだ外出ができない産褥期の方や着替える余裕すらないという方におすすめです。

産後ケア料金と利用方法

自治体の産後ケア事業を利用する場合

【利用料金】

料金は住んでいる自治体によって違います。国の補助金だけでなく、自治体独自の加算もあるため自治体ごとに料金設定が全く異なります。各自治体のホームページやチラシで利用者負担金(利用金額)を確認しましょう。契約施設によって金額が違う場合もあれば、どこの施設を利用しても料金一律という場合もあります。

里帰り先で産後ケア事業が利用できるかどうかは里帰り先の自治体、または住んでいる自治体の両方に確認を取りましょう。どちらかで利用要件を満たしていれば利用することができます。

【利用方法】

利用方法は以下のような流れです。

  1. 自治体で面談をして、利用申し込みをする
  2. 産後ケア事業の利用承認を受ける
  3. 自治体のホームページやチラシで利用可能施設を確認する
  4. 赤ちゃんが産まれた後、直接施設に予約する
  5. 施設や自宅にて産後ケアを利用する
  6. 利用者負担金を支払う(後日償還払いの場合もあり)
  7. 自治体のアンケートに答える

料金・利用方法は自治体ごとに違うため、詳細は住んでいる自治体のホームページやチラシで確認しましょう。

産後ケア施設を直接利用する場合

【利用料金】

自治体の産後ケア事業とは違い、料金は利用する施設によって異なります。施設独自の料金設定なので、補助金を利用している産後ケア事業と違いかなり高額な多いです。各施設のホームページなどで調べてみると確認することができます。

【利用方法】

  1. 施設のホームページなどで予約方法を確認する
  2. 施設の利用登録や見学などを事前に済ませる
  3. 赤ちゃんが産まれた後、直接施設に予約する
  4. 施設や自宅にて産後ケアを利用する
  5. 料金を支払う

利用したい施設が決まっている場合は〇〇(自治体名)の産後ケア事業は利用できますか?と聞いてみるのもありですね。

まとめ

産後ケア事業とは出産後のママと赤ちゃんをサポートする制度です。国は必ずしも心身の不調がある方のみの利用に限定するとは言っていません。利用したいと思っているママと赤ちゃんみんなが自治体の事業を通して安く利用することができる制度なのです。

産後はしっかり体を休めなければなりませんが、なかなか思うように休むことができず無理をしてしまうママも多いのではないでしょうか?急な環境変化で自分でも気づかないうちに負担が大きくなっていることもあるでしょう。

まずはお住まいの自治体で利用登録を行いましょう。自分に合っている産後ケアの種類は何か、自治体に相談して施設を予約してみるとよいでしょう。地域の保健師に産後ケアの相談しながら今後の育児サポートを受けていくのも良いと思います。

産後ケアはこれからの育児をスムーズに進める第一歩かもしれません。この記事を読んで少しでも興味を持った方は、ぜひ活用してみてほしいと思います。

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